マインドフルネスについて
マインドフルネスという言葉をご存知でしょうか?
元々は仏教の念(サティ)の英訳語で、
「心にとどめておくこと」「気が付くこと」などと訳されるようです。
精神医療としてのマインドフルネスは仏教色を排して、以下のように定義されます。
「瞬間瞬間の体験に対して、今の瞬間に、判断をしないで、意図的に注意を払うことによって実現される気づき」(ジョン・カバットジン)
と、ここまで由来や定義を簡単に書きましたが、
文面だけでピンと来る方は少ないのではないでしょうか?
私も例に漏れずその内の一人で、日本語で書かれている言葉の意味は分かっても、
何か心がモヤモヤとしていて本当の意味で理解できませんでした。
それと言うのも、私たちが普段マインドフルネスを実践していないからに他なりません。
例えば、泳いだことがない人が泳ぎ方の本を読んで、理解できるでしょうか?
言葉の意味は理解できても、実際に泳がなければ実感が湧きませんし、きっと泳げるようにはならないでしょう。
マインドフルネスもそれと同じでとても体感的なものです。
一度も実践したことがなければ意味や定義を見ても理解できないと思います。
また、普段私たちは今の瞬間に過去や未来のことを考えたり、その出来事に何かしらの判断をしています。
例えば、道を歩いている時は、「昨日のドラマ面白かったな」「お腹が空いたから帰りに何か買おう」など、様々な思考を巡らせていて、
歩いている道に触れている足の感覚、自分の呼吸、周囲の環境音、
そういったものにただ注意を向けている人はほとんどいないのではないでしょうか?
マインドフルネスを知らずに実践しているとすればかなり変わった人だと思います。(褒め言葉です)
私が参加しているマインドフルネスセミナーの講師の方は、
マインドフルネスを「『今』に注意を向けるスキル」だと仰っていました。
私にはこの説明が一番しっくりと来ました。
スキルなので当然一度では身に付きませんし、熟練させていく必要があります。
そういうわけで、現在も引き続きセミナーに参加し、スキルを鍛えているところです。
次回はセミナーに参加した感想を書きたいと思います。